人が集まる場所をつくる、施工のかたち|足立区「ふらっと・とーと」施工事例

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【岡安建築アーカイブ】
2024年7月施工|東京都足立区
「ふらっと・とーと」
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東京都足立区にある「ふらっと・とーと」さんの施工を担当させていただきました。
子どもから高齢者まで、地域の誰もがふらっと立ち寄れる場所。
人と人とのつながりが自然に生まれるような、場づくりのプロジェクトです。
「人が集まる場」をどう形にするか
今回の設計は、つなぐばさん。
「明るい光の中に入っていくような場所にしたい」というイメージをもとに、空間づくりが進んでいきました。
そのイメージを、実際に人が集まる場としてどう形にしていくか。
見え方や距離感を細かく調整しながら、少しずつ空間をつくっていきました。






外壁・内装・入口まわりの調整
外壁にはアクセントとなる色を取り入れながら、建物全体とのバランスを調整。
少し印象的でありながらも、街の中に自然と馴染むような仕上がりを意識しました。
また、入口まわりやサインの見え方も大切な要素です。
「なんとなく入りやすい」
「ちょっと寄ってみようかな」
そう感じてもらえるかどうかで、場所の空気は結構変わると思っています。
そうした感覚は、細かなデザインや施工の積み重ねで少しずつ生まれていくものだと感じています。

長く居たくなる内装づくり
内装には無垢フローリングを使用しています。

素足でも気持ちよく過ごせる質感で、子どもたちが寝転んだり走り回ったりする風景にもよく馴染みます。使い込むほど少しずつ表情が変わっていくのも、無垢材ならではの魅力だと思います。
また、空間の雰囲気に合わせて古材も取り入れ、新しいものだけで整えすぎないやさしい空間になりました。

人が集まる造作キッチン
キッチンは、空間に合わせて造作しています。


ただ料理をする場所というより、人が自然と集まったり、会話が生まれたりする『場の中心』のような存在に。

食や会話を通して、人との距離が少し近くなる。
そんな空間の一部として、キッチンもこの場所に馴染んでいってくれたらと思っています。
ワークショップを取り入れた施工
今回は施工の過程で、ワークショップも取り入れました。

壁の左官や蜜蝋ワックス塗り、本棚づくりなど、参加者の皆さんにも実際に手を動かしていただきながら、一緒に場をつくっていきました。
自分で関わった場所は、ただの建物ではなくなります。
そこに行く理由ができたり、人とのつながりが自然と生まれていく。
少しずつ「人が集まる場所」になっていく様子を現場で見ながら、改めて施工の面白さを感じました。
施工は、その先の時間をつくる仕事
施工は、ただ形をつくる仕事ではなく、これから先の時間や関係性の土台をつくる仕事でもあると思っています。
完成後、実際にこの場所を利用する皆さんと一緒にご飯を食べる機会がありました。




子どもたちが走り回ったり、自然と会話が生まれていたり。
施工中に思い描いていた景色が、本当に形になっていくのを感じました。
住宅や店舗だけでなく、こうした地域の場づくりに関われたことを嬉しく思います。
これからも少しずつ、この場所に人が集まっていくのが楽しみです。
ありがとうございました。
この場所が生まれた背景や、「建物をひらく」という考え方については、つぎて不動産側の記事でもご紹介しています。


